2/10の『お仲入り』で、落語にまつわる三つの塚についてお話ししましたが、
こちらブログで写真つきでお送りします!
まずは墨田区編。
【三遊塚】さんゆうづか
かの三遊亭圓朝が建立したものです。
初代と二代目三遊亭圓生追善供養に合わせて建てられたとのこと。
表には大きく「三遊塚」とあります。揮毫は山岡鉄舟。
裏側には「為先師三遊亭圓生翁追福建之」「明治二十二年三月二十一日 三遊亭圓朝 並 門人中」と。揮毫は高橋泥舟。「泥舟逸人書」としてあります。
表の揮毫は達筆すぎて読めないよ!笑
「鉄舟云々…」だとはおもいますが。
思い入れのない方が見ても立派な塚だと思います。
木母寺境内にあります。
〔東京都墨田区堤通2丁目16−1〕
【昔はなし 柳塚】むかしばなし やなぎづか
こちらは我が柳派が建立したといわれる柳塚。
表には「昔はなし 柳塚」としてあります。
裏はラジオでお話しした通り、何か刻んであるのですが読めない状況です。どこかの資料に残ってないか、とも思うのですがいまだ見つからず。
法性寺境内にあります。
〔東京都墨田区業平5丁目7−7〕
おまけ【桂家元 故六世文治之碑】
柳塚とおなじ法性寺境内にある石碑です。
六代目桂文治を顕彰する碑です。
成立年代は裏が読めずわかりませんでした。
表には題とともに「江戸落語の名家文治翁乃碑の成りたるを悦出し」「名に残る芝居噺しや凉ミ台 三代目柳家小さん」と刻まれています。
当地法性寺の別名は柳島の妙見さま。
『中村仲蔵』で仲蔵が願掛けをする妙見様とはここのことなのです。そんな縁で芝居噺の名手とされた六代目文治の碑があるのでしょう。
句は三代目小さん。