今日は高崎にあります群馬県立土屋文明記念文学館へ行ってきました
といってもお仕事です!
企画展「落語と文学」の連動落語会を催していただいたのです。
一見交わらなさそうな二つのジャンルが、実は深〜い関係がある!という意欲的な展示です。
割と有名(だと信じている)な夏目漱石「三四郎」の中で繰り広げられる三代目小さん論ですとか、
二葉亭四迷「浮雲」は圓朝の速記を参考にして書かれた逸話ですとか、
永井荷風は六代目朝寝坊むらくに弟子入りしたことがある話ですとか、
……挙げはじめれば枚挙に暇がないのですが、
展示では実際に、明らかに落語の影響があるくだりを示して解説を加える、というなかなかどうして興味深い内容なのであります。
野村たかあきさんの落語絵本の原画も展示されています!!
私個人的に面白いのは、まくらでも触れたんですが文豪の名前(筆名)と噺家の名前(芸名)、付け方が似ている気がするのです
初代三笑亭可楽 山生亭花楽(山椒は小粒でもひりりと辛い)→「虎渓三笑」の故事から三笑亭可楽
初代全亭武正 「ぜんてい(全体)が無精だな」から
夏目漱石 「漱石枕流」から(「石に枕し流れに口漱ぐ」の誤用、転じて負け惜しみの強いこと)
二葉亭四迷 「くたばってしめえ!」から
正岡子規 自身が結核でたびたび喀血することから「鳴いて血を吐く子規(ほととぎす)」になぞらえて
永井荷風 心を寄せていたお蓮さんから(「荷」は蓮の異称)
みんな洒落。キリがないですなあ…
会場の外は新緑が綺麗に見えておりました!
群馬県立土屋文明記念文学館 (@Bunmei_bungaku) | Twitterより
ありがとうございました!!
企画展は6月12日まで!